わが家の娘はとても感受性が豊かで、人の表情や音、空気の変化にもとっても敏感でした。
娘に習い事をさせたいって思っても、泣かないかな?入会後に行かないって言わないかな?って不安でした。
娘の実体験をもとに、繊細な子が習い事を始める前に大切なこと、向いている習い事の選び方を紹介します。
行きたがらないときの対応法も参考に合う習い事を見つけましょう!
繊細な子が習い事を始める前に注意すべきこと
1. 本人の「やりたい気持ち」を大切にする
繊細な子は「やりたい!」と思えることなら、気持ちを前向きに保ちやすくなります。
無理にやらされると心がすぐに折れてしまいがちな繊細さん。
自分で選んだことなら、多少の不安や失敗も「頑張ってみよう」と前向きに受け止められます。
うちの娘は『セイハ英語学院』に4年通っています。
きっかけは家でYouTubeを見ている時に、同じ幼児番組でも日本語より英語の方が楽しそうだったから。
好きを伸ばしてあげたい気持ちで体験教室へ行きました。

体験教室のあと、当時2歳9ヶ月の娘に「楽しかった?やりたい?」と何度も気持ちを確認しました。
自分の「やりたい」がエネルギー源になって娘も継続できていると思っています。
子どもがワクワクする気持ちを一番に考えて選んであげましょう。
2. 「好き」や「得意」を活かせるものを選ぶ
得意なこと、興味のあることなら、「できた!」の成功体験が増えて、自信にもつながります。
たとえば、お絵かきが好きならアート系、数字が得意ならパズルやそろばんなどがおすすめです。
繊細な子は教室や先生の雰囲気にとても敏感。
安心感や達成感のある「自分にあったもの」が大切なんです。
我が家の娘は2歳9ヶ月からセイハ英語学院に通い始めました。
きっかけはYouTubeを見てる娘は日本語より英語の時の方が楽しそうだったから。
年少になるまでの1年2ヶ月の間は、親子一緒に教室に入って楽しく学ぶスタイルでした。
それが安心感につながり、4年目の今は「中学生なっても続けるんだ」と楽しそうに通っています。
普段の遊んでる様子も、観察してみると習い事選びのヒントになりますよ!
3. 性格を見極めてピッタリの習い事を選ぶコツ
性格に合った習い事を選ぶと続けやすいです。
内向的な子には少人数制や個人レッスン、好奇心旺盛な子には自由度の高い教室など「この子らしさ」が活かせる環境を選ぶことがポイント。
我が家の娘は場所見知りは少しするけど、人懐っこい性格で面白いことが大好きです。
英語は好きそうだけど、セイハ英語学院に馴染めるのか心配していました。
体験教室に行くと、音楽に合わせて歌ったり踊ったりゲーム感覚で英語を学ぶカリキュラムが娘にヒット!
教室に入ってしばらくはモジモジでも、音楽がかかればノリノリになり習い事でも楽しい時間になりました。
性格を見極めて、安心できる環境を選ぶことが継続のカギです。
4. 本人の安心できる先生や場所を見極める
先生や場所の「安心感」は、習い事を続ける重要ポイントです。
繊細な子は、その場の雰囲気や人の話し方、表情にも敏感。
ちょっとしたことでも「行きたくない」となりがちな繊細な子だからこそ、安心できる先生との出会いが大事なんです。
我が家の娘は、習い事始めではなく2年目頃に「行きたくない」がありました。
入会当初から同じ先生を急に嫌がるようになったんです。
隔週で入る先生だったので、毎週教室の前まで来て姿を見ると入り口で立ち止まる娘。
どうしたんだろうと不安に思い退会も考えましたが、まずは本人に聞いてみることにしました。
「英語きらい?◯◯先生イヤだ?」「やめる?』と聞くと、娘は「英語好き!行かないの嫌だ!!」と。
娘の意思を尊重して、行き渋りながらも通い続けると数週間後には楽しく通えるようになりました。
元々、相性の良い先生で、ふざけあえる仲なので楽しく通うことができています。
体験レッスンでは、子どもの表情や緊張具合を見て親子でしっかり雰囲気チェックするチャンス!
焦らず「この子が安心できる場所か?」を見極めましょう!
繊細な子向けおすすめ習い事5選
繊細な子には、プレッシャーが少なく、自分のペースで楽しめる習い事がおすすめ!
大人数での競争や厳しい指導がある習い事だと、気疲れしてしまったり「自分には向いてない」と感じてしまいやすいからです。
自分のペースでできることで心がほっとできたり、自分を表現できて自信が育ちやすい習い事を紹介します。
①アート教室(絵画・工作)


繊細で感受性の強い子には、自分の世界にじっくり向き合える「アート教室」がおすすめです。
絵を描いたり工作をしたりする時間は、心を落ち着かせ自分の気持ちを外に出す練習にもなります。
評価や競争から離れた空間で、自分のペースを大事にできるのも魅力。
絵の上手・下手ではなく「表現すること」を大切にしてくれる教室なら、子どもの自己肯定感も自然と育ちます。
② ピアノやバイオリンなどの個人レッスン系


集団が苦手、周囲の目が気になる繊細な子もいますよね。
そんな繊細な子にはピアノやバイオリンなどの「個人レッスン」系がおすすめ。
一対一だからこそ、先生との信頼関係が築きやすく、安心して取り組めます。
自分だけのペースで練習できるので、焦らずじっくり成長できますよ。
③スイミング(小規模クラス)


体力をつけてもらいたいなら、小規模クラスのスイミングがおすすめ。
大人数のクラスだと圧倒されやすい繊細な子も、少人数なら安心して取り組めます。
水の中は体も心もリラックスしやすく、情緒の安定にもつながるそうです。
苦手意識を感じやすい子でも、優しい先生や静かな環境があれば「できた!」の積み重ねが自信になります。
④体操教室(柔軟重視タイプ)


「運動はちょっと苦手…」でも挑戦しやすいのが、柔軟性やバランスを重視した体操教室。
繊細な子は、競争やスピード感が強い環境だと疲れやすいもの。
でも、身体を気持ちよく動かしながら、少しずつ「できた!」を積み重ねられる体操教室なら自信につながります。
先生の声かけや、見守るペースが合えば、自己表現の幅も広がっていきますよ。
⑤ 自然体験教室・昆虫クラブなど


外遊びや自然観察が好きな子には、自然体験教室や昆虫クラブがおすすめ。
森の中で風を感じたり、小さな虫をじっと観察したり…
そういう時間が、繊細な子の感性や集中力をぐっと伸ばしてくれます。
人工的な環境では得られない刺激が、子どもにとって心地よい発見や安心感になることも。
グループ活動でも、自然が相手なら無理なやり取りも少なくマイペースで関われます。
大切なのは楽しく通えるかどうか。子どもの様子を見ながら、無理なく始められるものを一緒に見つけてあげましょう。
繊細な子向けのおすすめ通信学習4選
通信学習は、繊細な子にとって家でできる安心感があり、学びの入り口としておすすめ。
教室の雰囲気に気を取られることがなく、親子でペースを調整しながら学力や自信をつけられます。
我が家は幼児ポピーから始めたのですが、カラフルな教材でわかりやすく、娘は楽しそう。
ページが終わるごとにできたよシールを貼ってもらえることが達成感につながってます。
それぞれの特徴をチェックして、お子さんに合った学びのスタイルを見つけましょう。
①幼児ポピー
「シンプルでやさしい教材がいいな」と思うママには、幼児ポピーがおすすめ。
全体的にカラフルで可愛らしい印象の教材で問題も優しめなので、繊細な子でも安心して取り組めます。
教材の量も多すぎず、無理なく毎日の習慣にできるボリューム感。
親子でのやりとりを大切にした内容なので、「できたね」「がんばったね」と声をかけながら進めることで、自己肯定感も自然と育ちます。
優しい問題が多いので達成感が得られやすく、失敗で落ち込むタイプの子にぴったりです。
②こどもちゃれんじ・進研ゼミ
キャラクターや映像が好きな子には、こどもちゃれんじ(幼児)や進研ゼミ(小学生)が心強い味方に。
しまじろうやチャレンジのキャラたちが優しく寄り添ってくれるので、繊細な子でも「ひとりじゃない」と感じられる安心感があります。
特に映像教材は、学びのステップが丁寧で分かりやすく、子どもが自信を持ちやすい構成。
サポートアプリや親向けの情報も充実しているので、ママの不安にも寄り添ってくれます。
③スマイルゼミ
「紙よりタブレットが合うかも…」と思うならスマイルゼミがおすすめ。
タブレット1台で完結するので散らかりにくく、視覚的にシンプルな操作なので繊細な子でも大丈夫。
音声読み上げや書き取り練習など、ひとりで進められる工夫がたっぷり。
学習が終わるとキャラが褒めてくれたり、シールを集めたりと、プレッシャーにならないごほうび要素も◎。
静かな環境でじっくり取り組みたい子にもぴったりです。
④Z会 幼児・小学生コース
「じっくり考えるのが好き」「答えを急がせたくない」そんな子にはZ会が合うかもしれません。
シンプルな紙教材で、落ち着いたトーンと丁寧な問題構成。
繊細な子でも安心して、思考を深める力をじっくり育てられます。
幼児コースでは、親子で関わるアクティビティが中心で、知識より体験を大切にするスタイル。
小学生コースになると自学自習をサポートしつつも、押しつけ感がなく自然な成長を後押ししてくれます。
通信教材は安心できる自宅でできるのが魅力で、習い事の第一歩にもぴったり。最初は親子で一緒に取り組むと、安心感がより強まりますよ。
1人でできる習い事4選
「集団の中に入ると疲れてしまうタイプだから、自分のペースでじっくり取り組ませてあげたい」
そんなふうに思ってるママも多いのではないでしょうか?
繊細な子は、人と競ったり大きな声に囲まれる環境よりも、自分の世界にじっくり向き合える時間が大切。
自分だけの「落ち着く時間」を持てる習い事は、心のリセットにもつながりますよ。
①書道
書道は、静かな空間で一画一画に集中できる習いごと。
筆を持ってゆっくりと文字を書く時間は、瞑想のようで繊細な子の心を穏やかに整えてくれます。
誰かと競う必要もなく、自分のペースで進められるので、自己表現が苦手な子にもぴったり。
少しずつ上達していく達成感や、きれいに書けたときの満足感が自信にもつながります。
静かな環境で自分と向き合う習慣が自然と身につくのも魅力です。
②ピアノなどの楽器
楽器の練習は、他人と比べることなく、自分の音やリズムとじっくり向き合える時間。
ピアノなどの個人レッスンは特に、静かな環境で自分だけの世界に没頭できるので、繊細な子にとって安心感があります。
「弾けた!」「音がきれいに出た!」という小さな成功体験の積み重ねが、自信と心の安定に。
音楽は感情を表現する手段にもなり、言葉にしづらい気持ちもそっと音にのせられるのが魅力です。
③手芸・工作
集中して何かを作るのが好きな子には、手芸や工作系の習いごとがぴったり。
手芸や工作は、子どもが自分の手を使って「何かを作る楽しさ」を体験できる最高の方法です。
布や紙、糸など、身近な素材を使って形にしていくことで、子どもの想像力がどんどん広がります。
繊細な子は感受性が強い分、指先の感覚にも敏感で手を動かすこと自体が安心感につながることも。
「自分の手で作れた」という達成感が、内向的な繊細な子にも自信を与えてくれます。
④パズル系の通信教材
迷路、数パズル、図形クイズなど、ゲーム感覚で楽しく進められるのがパズル系の通信教材。
パズルを解くとき、子どもは「どうすればうまくいくかな?」と頭を使いながら取り組みます。
簡単な問題から徐々に難しくなることで、考えながら解決策を見つける力が身につくんです。
自然に集中力が高まり、少しずつ難しい課題にも挑戦できるようになります。
「わかった!」「できた!」という達成感が繰り返し味わえるので、自信がつきやすく継続しやすいのもポイント。
繊細な子に大切なのは自分らしくいられる環境。無理に外の世界に合わせるのではなく家庭や安心できる場所で始められるものを見つけましょう!
オンラインでできる習い事5選
「外に出ると疲れてしまう」「知らない場所だと緊張してしまう」という子にはオンライン習い事がおすすめ。
繊細な子にとって、安心できるおうちでの学びはとても大きな安心材料になるんです。
最近はオンラインでも、内容の質が高く、個性を尊重してくれる習いごとがたくさん登場しています。
繊細な子が自分らしくのびのび取り組める習い事を選びましょう!
①オンライン英会話
繊細な子にとって、知らない場所や初めての先生と話すのは大きなストレス。
でも、オンライン英会話なら、自宅の安心できる空間でレッスンが受けられるので心のハードルがぐっと下がります。
マンツーマンや少人数制のクラスが多く、先生の表情や声も画面越しにしっかり伝わるので落ち着いてやり取りができます。
失敗を怖がるタイプの子でも、画面越しだと「ちょっと勇気が出せる」ことも多いですよ。
②プログラミング
「じっくり考えるのが好き」「自分のペースで物ごとを進めたい」
そんな繊細な子には、オンラインで学べるプログラミングがおすすめです。
ゲームを作ったり、キャラクターを動かしたりと、学びながら遊び心も楽しめるのが魅力。
先生の声かけに答えるだけの授業ではなく、子ども自身の「やってみたい!」がどんどん形になるので、夢中になって取り組む子が多いんです。
自宅でリラックスしながら進められるから、人との関わりで疲れやすい子にもぴったり。
できあがった作品が動いた瞬間の「できた!」の喜びが、次への意欲にもつながりますよ。
③そろばん
そろばんは、「数字は好きだけど、計算はちょっと苦手…」という子にもぴったりの習いごと。
特に繊細な子には、指を使ってコツコツはじく動作や、一定のリズムで進む計算が心地よく感じられることもあります。
オンラインでも、画面を見ながら先生の指導をしっかり受けられ、自宅だからこそリラックスして学べます。
計算のスピードや正確さだけでなく、「静かに集中する時間」を持てることが、気持ちを落ち着ける効果に。
数字やパターンに興味がある子におすすめです。
④絵画教室
絵を描くことが好きなお子さんには、オンラインの絵画教室がおすすめです。
絵には正解がなく、「自分の思うままに描いていい」という自由さが繊細な子の心をラクにしてくれます。
周りを気にせず、自宅でゆったりと自分のペースで取り組めるので、人との関わりで疲れやすい子にもぴったり。
「こんな色を使ってみたい」「こう描いてみよう」という気持ちを形にすることで、自信にもつながります。
オンラインなら、周りと比べられる心配も少なく、純粋に「描くことを楽しむ」ことができます。
作品が完成したときの誇らしさは、何よりの自信に。
⑤音楽レッスン
ピアノなどの楽器に触れる時間は、繊細な子にとって心が落ち着く時間になります。
慣れた環境でマンツーマンのレッスンを受けられるので、緊張せずリラックスして取り組めるのが魅力。
先生とのやりとりもマンツーマンが多く、少しずつ心を開いていける安心感があります。
音に集中しながら演奏することで、自然と集中力が育ち心も穏やかに◎
少しずつ弾ける曲が増える達成感は、自信を育てるきっかけにもなります。
オンラインでの習いごとは、繊細な子の「やってみたい」「でもちょっと不安…」という気持ちに寄り添ってくれます。自宅という安心感の中で取り組めるからこそ、本来の力がのびのびと発揮できることも。
習い事に行きたがらない時、どうする?
「行きたくない」と言われた時は…
行きたくないと言われると、つい「どうして?」と理由を聞きたくなりますよね。
でも、まずは「そうか、今日は行きたくないんだね」と子どもの気持ちをそのまま受け止めることがとても大切です。
無理に行かせようとすると、子どもの心がどんどん閉じてしまうこともあります。
繊細な子は、自分の気持ちをうまく言葉にできないことも多いのです。
まずは共感して安心感を与えることで、次にどうしたいか一緒に考えやすくなります。
無理強いせず、子どもの気持ちを尊重しながら、少しずつ習い事への気持ちを育てていきましょう。
「辞めたい」と言われた時は…
習い事を「辞めたい」と言われたとき、すぐに判断せず「お話ししようか」と気持ちの奥を一緒に探る姿勢が大切です。
繊細な子は、自分の気持ちをうまく言葉にできなかったり、整理に時間がかかることも多いからです。
実は「疲れているだけ」「ちょっと恥ずかしかっただけ」ということもよくあります。
だから焦らず、まずは子どもの気持ちを受け止め、安心できる環境を作ることが信頼につながります。
無理に辞めさせたり続けさせたりするのではなく、ゆっくり話をしながら一緒に気持ちを整理して子どもにとって一番良い選択を見つけていきましょう。
おわりに|繊細な子の習い事は「心の安心」が最優先
繊細な子の習い事選びは、どうしても「できるか」「続けられるか」が気になってしまいがち。
でも、一番大切なのは、何よりもまず「心の安心」があることです。
無理をさせず、子どもが「ここなら安心して過ごせる」と感じられる場所でこそ、力は自然と伸びていきます。
ママも頑張りすぎず、子どものペースを尊重してあげてくださいね。
習い事が楽しいと思える気持ちが育つことは、繊細な子の成長を支える何よりの土台です。
焦らず、ゆっくり、お子さんの気持ちに寄り添うことが、何よりのサポートになりますよ。