「うちの子、ちゃんと小学校に通えるかな…?」そんな不安を感じていませんか?
特に繊細な子供にとって、新しい環境はドキドキと不安の連続。
入学してから「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、少しずつ”心の準備”と”生活の土台作り”を始めておくことが大切です。
小学校入学前に取り組みたい14の準備ステップを紹介します。
お子さんのペースに合わせて、できることから一緒にはじめていきましょう!
小学校入学前にやっておくこと〜生活習慣編〜
まずは小学校入学前にやっておくこと〜生活習慣編〜を紹介します。
日常の中で”小さな慣れ”を積み重ねておくことで、入学後の不安がぐんと減ります。
あいさつの練習
あいさつの練習はぜひしておきましょう。
あいさつは集団生活の入口。緊張感をやわらげて安心感を得るため、自信を育てるためにも効果的!
さらに、人間関係のトラブル予防や、ルール理解の第一歩にもなります。
我が家では、まだ話し始めたばかりのころから「おはよう」「おやすみ」は毎日徹底していました。
娘は、まったく知らない店員さんに話しかけたりはできるタイプだけど、あいさつは苦手な様子。
登園時には、私が先生やお友だちにあいさつする姿を見せるようにしています。
モジモジしながらも少しずつあいさつができるようになった娘には「がんばって言おう!」より「今の声、聞こえたよ」「小さくても届いてたよ」と褒めたことが効果的でした。
小さなあいさつの積み重ねが、学校生活への自信につながります。
早寝早起きの習慣を身につける
朝晩のリズムは、できる範囲で整えておくのが◎。
朝に余裕があると心にも余裕が生まれます。
十分な睡眠時間は集中力や体力の維持にもつながるし、生活リズムが整えば情緒も安定しやすいです。
娘は早起きが得意で、5時半に起きることもあります。
保育園も幼稚園も出発時間が早かったので朝の準備はスムーズ。
ただ、夜が課題で…私がそばにいないと寝ない&寝るのがどうしても遅くなりがち(22時前後)。
「親子で作戦を立てて早寝チャレンジ中」です。
まだまだ試行錯誤中ですが、小学校に向けて「親子で頑張る」意識づけになっています。
完璧じゃなくても、まずは「夜は早く休む」意識を持つことから始めてみましょう。
机に向かう時間を作っておく
「座って取り組む」という経験を少しでもしておくと、授業にスムーズに入れます。
短時間でも机に向かう習慣があると、学校での「じっと座って話を聞く」「作業に取り組む」ことが自然になります。
また、達成感や集中力、ルールを守る力など学びの土台も育ちます。
娘は普段、遊んでいるときに床に寝そべっていることが多いです。
「お友だちにお手紙を書く」と紙とペンを持ってきたときには「座って書こうね」と声をかけます。
年中からは『幼児ポピー』を始めていて、ワークをするときはリビングのテーブルで机に向かう姿勢に近いですが、近くにテレビがある環境なので、誘惑に負けない集中しやすい環境づくりが課題です。
「学習」ではなく「座る経験」が大切!
楽しく・短時間でOKなので、家庭での机時間を少しずつ取り入れてみましょう。
持ち物の準備を一緒にやってみる
持ち物の準備は、親子で一緒にやることで習慣化しやすくなるんです。
準備を一緒にすることで、子どもは「何をいつ持っていくか」が分かり、新生活の見通しが持てるようになります。
我が家では、3歳頃から「ママが用意したものをリュックに入れる」ところからスタート。
4歳では絵とひらがなで持ち物リストを作って貼り、娘が見ながら準備できるようにしました。
年長さんになると、寝る前には翌日のリュックと着ていく服の準備をするのが習慣になっています。
ただ、娘を信じてチェックしなかった日に限って忘れ物が…。(笑)
なので、最終確認は今も一緒にしています。
「自分でできた!」を増やすことが、自信と安心につながってます。
親がそっと見守りながら、楽しく準備を習慣化していきましょう。
小学校入学前にやっておくこと〜学習編〜
次に、学習編の紹介です。
小学校入学前に学びの準備をしておくと「知ってる」「できた」の数だけ自信につながります。
ひらがなや数字に慣れよう
入学前に「ひらがな」や「数字」にふれておくと、学びへの親しみが自然と育ち、入学後の授業もスムーズです。
それだけでなく「ことば」や「数」への好奇心や理解が深まり、表現力・思考力の土台が育ちます。
我が家でも「毎日読み聞かせ!」と意気込んだこともありました。実際は娘が「よんで~」と持ってきた時に読む程度。
でも、幼稚園で毎日絵本の貸し出しが始まり、自然と読み聞かせの習慣ができました。
最初は「聞いてるのかな?」と思う時もありましたが、気づけばひらがなを読むスピードがぐんとアップ。

ちゃんと見ていて学んでいたんだなあと感心しました。
数字も、お風呂で「10まで数えたら出ようね」や、「おやつは3つまでね」と日常の中で数える機会を作っています。
絵本の「100かいだてのいえ」シリーズにハマってからは、100までスラスラ数えられるようになりました!
ひらがなや数字の学びは、日常の中で無理なく自然にがベスト。
子どもの「好き!」や「やってみたい!」を大切にすると、ぐんぐん伸びていきますよ。
自分の名前を読み書きできるようにする
「自分の名前が書ける」は、自信と誇りにつながる大切な一歩です。
自分の名前を読んだり書いたりできるようになると、「自分のもの」が分かり間違いを減らすことができます。
何より、「自分」を大切にする気持ちが育ち、文字への親しみも自然に育ちます。
娘が保育園の頃、持ち物に名前を書く私の姿を見てマネをし始めましたので「今だ!」と思い、ひらがな表を見せたり一緒に書いてみたりしました。
自分の名前が書けるようになると、今度は家族の名前を書いてみたり「○○ちゃんにお手紙書く!」と文字を書くのが楽しそうでした。
新しい洋服のタグに自分の名前があるか確認する姿もかわいくて、年長の今では自分で名前を書いて「これ、○○のってすぐわかるでしょ?」と誇らしげです。
自分の名前が読み書きできると文字に興味がでてきます。せび「名前」から始めてみてくださいね。
時計をみて時間を読む練習
時計を見て時間の流れを意識することで、生活に見通しが持てるようになります。
時間感覚が育つと、生活リズムが整いやすく学校のスケジュールにも対応しやすくなります。
「あと○分でおわり」といった区切りや「待つ」ことの理解にもつながります。
我が家では「長い針が◯になったら○○しようね」と声をかけることが多いです。
すると、娘も「長い針が6まで見るね」と自分から動画タイムを宣言して見たりと時間に意識を向けるように。
平日の朝は「8時15分すぎたら遅刻になっちゃうよ」と教え、通園中にチャイムが鳴った時にはちょっと焦らせてみたりして時間を意識させています。
遊びの延長でもいいので「時間を読む」楽しさにふれてみましょう。
英語も少しずつ触れる
「英語って楽しい!」という気持ちを育てておくと、将来の学びにもつながります。
繊細な子ほど、未知の音や言葉に戸惑いや不安を感じやすいです。
だからこそ、耳の柔らかい時期に英語にふれておくと自然と抵抗感がなくなります。
「楽しい」「聞いたことある」があると、学校での英語活動も安心して取り組めます。
娘が1歳になる頃、コロナ禍で外出もままならず家ではYouTubeのお世話になる日も。
気づけば日本語の番組より英語の番組の方が楽しそう!
「これはチャンス!?」と思いセイハ英語学院に通い始めて4年目になりました。
ペラペラには話せませんが「英語って楽しい!」という気持ちが育っているのを感じています。



スーパーで突然「きゅうりは英語でcucumberだよ」と教えてくれたりします。
娘には「話してみたい」と思ったときに自然に声に出せる子になってほしいなと思っています。
英語は早くからが正解!ではなく「楽しくふれること」が大切です。
無理なく楽しく日常の中で取り入れていけたらいいですね。
小学校入学前にやっておくこと〜メンタル編〜
最後にメンタル編です。
繊細っ子が、あたらしい環境やルールの中でも、安心して小学校生活をスタートできるように「心の準備」をしておきましょう。
勉強に興味を持つ取り組みをする
小学校入学前から「勉強に興味を持つ環境づくり」はとても大切です。
小学生になると、毎日あたりまえのように「勉強」が始まります。
急に「さあ、勉強しよう」と言われても、子どもにとってはハードルが高く感じてしまうことも。
だからこそ、少しずつ日常に勉強の要素を取り入れて「できた!」「わかった!」という成功体験を積み重ね、自己肯定感の土台を作ってあげることが大切です。
「勉強って面白い!」「知るって楽しい!」そんな気持ちがだんだん“勉強=好き”や“安心感”につながっていきます。
正直、私自身「勉強」という言葉を聞くだけで身構えてしまうタイプでした。
だからこそ、娘には「勉強=楽しいもの」として受け入れてほしいと思い、クリスマスプレゼントに選んだのはAmazonのfireタブレット。
「遊ぼうか!」ではなく「お勉強しようか?」と声をかけていたので「勉強=楽しいこと」と感じているようです。
さらに、お風呂場にはひらがな表を貼って「自分の名前、探せるかな?」とゲーム感覚で導入。
読める文字が増えてくると「ママの名前はどう書くの?」「”み”は?”あ”は?」と質問の嵐!
リビングにも同じようにひらがな表を貼っておくと、娘は一人で探して「見つけた!」と嬉しそうに教えてくれます。
小さな「わかった!」の積み重ねが、勉強へのポジティブな気持ちを育ててくれていると実感しています。
“勉強”は特別なものではなく、毎日の暮らしの中にある「楽しい体験」として、小さな成功体験を重ねて「知るっておもしろい!」という気持ちを大切に育てていきたいですね。
学校ってどんなところか知っておく
入学前に「学校ってどんなところ?」を伝えておくことは、子どもの安心感につながります。
小学校への入学は子どもにとって大きな変化です。
環境も人間関係もがらりと変わるからこそ「知らない」が不安の種になってしまうこともあります。
事前に少しずつ「小学校ってこういう場所だよ」と伝えておくと、子どもは心の準備ができて安心して一歩を踏み出せます。
「学校って楽しいんだ!」というイメージを持てると、入学後も前向きに受け入れやすくなるはずです!
我が家の娘はとても繊細で、新しい環境に慣れるまで時間がかかるタイプ。



実際、幼稚園に慣れるのにも3ヶ月ほどかかりました。
だからこそ、小学校についても少しずつ「情報」を伝えるようにしています。
「パパも、昔この学校に通っていたんだよ」
「お友だちの○○ちゃんのお兄ちゃんも通ってるんだって」
そんなちょっとした話でも、娘の表情が明るくなりました。
知らない場所ではなく、「つながりのある安心できる場所」として小学校をイメージできたことが、娘にとっては大きな支えになったようです。
「知ること」は、繊細な子にとって何よりの安心材料。
小学校が“未知の世界”ではなく“ちょっと知ってる楽しそうな場所”になれば、入学後もスムーズに進みます。
先生やお友だちとのコミュニケーションの練習
先生やお友だちと上手に関われるように、コミュニケーションの練習は入学前から始めておくのが大切です。
環境の変化に敏感な子どもにとって、「知らない」「初めて」の連続は大きなストレスになります。
そんなとき、「知ってる」「やったことある」という経験は、安心の材料に。
特に、自分の気持ちを言葉にするのが苦手な子は、うまく伝えられないことで周りから孤立してしまうことも。
だからこそ、入学前から「自分の気持ちを伝える練習」や「困ったときの声のかけ方」を、少しずつ練習しておくことが大切なんです。
我が家の娘も、幼稚園ではその場で気持ちを言えず、帰宅してから「今日○○されて嫌だった…」と教えてくれることが何度もありました。
また、「先生に言いたかったけど、他の子と話してたから…」「先生が忙しそうだったから…」と伝えきれなかった経験も。
でも、トラブルが起きたときに一番よく状況を知っているのは、その場にいる先生。
だから、「必ず先生に伝えようね」「お友だちにも、自分の気持ちは伝えないと伝わらないよ」と、日常の中で少しずつ話しています。
最近では、困ったことがあったとき「自分で言ったよ」と報告してくれるようになり、娘の中にも小さな自信が芽生えてきたように感じます。
“伝えること”は、繊細な子にとって勇気が必要な行動です。
だからこそ、入学前から「言ってみる練習」「伝えていいという経験」を重ねることが大切。
子どもが安心して新しい環境に飛び込めるよう、コミュニケーションの“小さな準備”を始めましょう。
困った時に助けを求める練習
困ったときにちゃんと「助けて」と言える力を育てることは、小学校生活を安心して送るためにとても大切です。
繊細な子や特性のある子は、我慢してしまったり自分の気持ちを言葉にするのが苦手なことがあります。
でも、どんなに困っていても先生が必ず気づいてくれるとは限りません。
だからこそ「自分で助けを求める力」を育てておくことは、子どもが自分を守る手段にもなります。
その練習は、日常のちょっとしたやりとりからでもできるんです。
子育て中の“あるある”だと思うのですが…
「ママ、麦茶!」「ママ、ティッシュ!」って言われること、ありませんか?
言いたいことはすごくわかるけれど、私はあえて「麦茶がなぁに?」「ティッシュがどうしたの?」と返しています。
なぜなら、学校で「先生、えんぴつ!」と言っても、それでは通じないから。
自分がどうしたいのか、何をしてほしいのかを伝えることを教え「ママ、麦茶飲みたい」「ママ、ティッシュ取って」と言い直してもらうようにしています。
日常のやりとりが、学校生活の“困った”を乗り越える力になると信じて。
「助けを求めること」は恥ずかしいことでも弱いことでもなく、自分を守る大切な力。
だからこそ、家庭の中で「どうしてほしいかを言葉にする」習慣を育てていきたいですね。
学校という新しい世界で、安心して「助けて」と言える自信を、少しずつ育てていきましょう。
失敗への耐性をつける経験
入学前に「失敗しても大丈夫」と感じられる経験を積んでおくことは、子どもの心の安定につながります。
繊細な子や完璧主義な子ほど、うまくいかないことを「自分が悪い」と思いがちです。
たとえ小さな失敗でも、大きなショックとして受け取ってしまうことがあります。
だからこそ、「失敗してもいいんだよ」「もう一度やってみよう」という声かけを重ねて、失敗も成長の一部だと感じられるようにすることが大切です。
「失敗しても大丈夫」という安心感は、新しい環境への適応力や挑戦する力を育ててくれます。
娘は、折り紙がうまく折れなかっただけで「もう!(娘)の手ヤダ!上手じゃない!」と怒ってしまうことがあります。
そんなとき私は「いっぱい練習して上手になるんだよ」と声をかけます。
すると「もう1回やってみる」と気持ちを切り替え、挑戦する姿を見せてくれます。
そして、上手に折れたときにはドヤ顔と満面の笑みです!
クイズの答えを間違えたときも「まちがえちゃった…」としゅんとしてしまうことがあります。
「間違ってもいいんだよ」と伝えると、本人も「当てたかった…」と悔しそうにしつつも少しずつ受け止められるように。
面白いのが、私がうっかりミスをしたときには「ママ!失敗しても大丈夫!失敗は成功のもとだから!」と慰めてくれるんです。
保育園で覚えてきたことわざを、自分の言葉にできているのだなと感動しました。
この言葉を、いつか自分自身にも自然に言えるようになってくれたら…と願っています。
失敗しても立ち直れる強さを育てるために日々の小さな経験を大切にしていきたいですね。
気持ちを言葉で伝える練習
繊細な子ほど、「気持ちを言葉で伝える練習」をしておくことが大切です。
繊細な子は、嫌なことや悲しいことがあっても言葉にできずに我慢してしまう傾向があります。
周りからは“いい子”に見えることも多く、実は困っていることに大人が気づけない場合も。
けれど、自分の気持ちを言葉にできるようになると人間関係がぐっと楽になります。
「イヤ」「かなしい」「うれしい」と言葉にすることは、自分を守り、相手との関係を築くうえで大切な第一歩です。
ある日、娘が「幼稚園でお友だちにイヤなことをされた」「○○って言われて悲しかった」と話してくれました。
でもその場では何も言えなかったそうです。
私は「教えてくれてありがとう」と伝えたうえで、「自分が思っていることを言わないと、お友だちには伝わらないよ」と話しました。
それからも、話してくれるたびに気持ちを整理しながら、言葉にする練習を重ねました。
すると数ヶ月後、先生から「最近はお友だちの目を見て、自分の気持ちをちゃんと伝えていますよ」と嬉しい報告が!
娘が自分の言葉で思いを伝えられるようになったことが、何よりも成長の証に思えました。
「言わなくてもわかってほしい」ではなく、「言えばわかりあえる」関係を作るために!
気持ちを言葉にする力は、一生もののコミュニケーションスキルです。
子どもが安心して自分の気持ちを伝えられるよう、普段のやりとりから練習してみましょう。
まとめ
小学校入学前にしておきたい14のステップ
- あいさつの練習
- 早寝早起きの習慣を身につける
- 机に向かう時間を作っておく
- 持ち物の準備を一緒にやってみる
- ひらがなや数字に慣れよう
- 自分の名前を読み書きできるようにする
- 時計をみて時間を読む練習
- 英語も少しずつ触れる
- 勉強に興味を持つ取り組みをする
- 学校ってどんなところか知っておく
- 先生やお友だちとのコミュニケーションの練習
- 困った時に助けを求める練習
- 失敗への耐性をつける経験
- 気持ちを言葉で伝える練習
小学校入学は、お子さんにとってもご家族にとっても大きな節目です。
特に繊細なお子さんの場合「安心できること」「見通しが持てること」が入学後のスムーズな適応につながります。
ご紹介した14のステップはサポートしやすように「生活習慣編」「学習編」「メンタル編」と分けました。
完璧じゃなくて大丈夫。
ひとつひとつ、親子で楽しみながら取り組んでみましょう!